生前整理

最近ご依頼が増えてきたご相談で生前整理と言う言葉があります。

終活の一つに生前整理があります。生前整理は生きている間に身辺を整理し、残された家族の負担を減らす目的で行います。

人が亡くなると、家族は故人の葬儀だけでなく持ち物整理や部屋の清掃のほか、相続人で分配するための財産の確認や借金の整理、契約中のものについては解約手続きを行い、そのための必要書類入手や申請など、煩雑な作業が大量に発生します。

一緒に住んでいる場合はある程度知っている部分もありますが、別居であればどこに何があるか探すことから始めなければなりません。

賃貸住宅のように部屋数が少なければ手間も省けますが、一軒家であれば部屋数や財産が多いほど大変です。

仮に賃貸住宅だったとしても、必要なものと不要なものを仕分けする必要はありますし、原状回復したうえで引き渡す必要があり、その作業量は膨大です。

事前に生前整理を済ませておけば、身辺には必要なものだけが残りますから、住んでいる部屋もスッキリし残された人の負担は大幅に軽減されます。

生前整理の方法として、財産に関するものは目録を作成しておきます。土地や住宅などの不動産のほか、自動車や預貯金、現金を一つ一つ確認し書き込みます。生命保険の解約返戻金も財産とし、ネットバンクの口座も忘れずに記録します。

インターネット上で報酬を得ている場合は、亡くなった後に名義変更することで、相続人が引き続き収入を得ることができるケースもあるため、事前に確認しておくと残された人にとってプラスです。

財産によっては相続税が必要となりますから、不安であれば弁護士に相談する方法もあります。

難しいのは残す物と捨てる物との仕分けですが、残された家族の立場になって考えると判断しやすくなります。

例えば友人から頂いた思い出の品などは、当人にとっては大切な物ですが、家族にとっては不要な場合がほとんどです。

後から見返すことができるよう、捨てる前に写真を撮る方法もあります。

逆に本人にとっては不要な物でも、故人が思い出される品は形見となりますから、大事に保存しておきます。

快適空間では遺品整理だけではなく生前整理のお手伝いも行っております。処分にお悩みの際にご相談下さい。